Article: 📖 ITO NOTE|CASHMERE カシミヤってどんな素材?
📖 ITO NOTE|CASHMERE カシミヤってどんな素材?
ITO NOTE | カシミヤについて
天然繊維の中でも希少なカシミヤ。その肌触りと軽さは唯一無二です。
そんなカシミヤの特徴や洗い方、おすすめアイテムなどをご紹介!
目次
カシミヤってどんな素材?
カシミヤは、ヒマラヤやモンゴルなどの寒冷地に生息する「カシミヤヤギ」の産毛から採れる、非常に細く柔らかな天然素材です。肌触りの柔らかさ、軽さ、そして高い保温性が特長で、「繊維の宝石」とも呼ばれます。
カシミヤの特徴
1. 極上の柔らかさ
カシミヤ繊維は平均直径14~16µmと非常に細く、一般的なウール(19〜24µm)よりも繊細です。そのため肌に直接触れても刺激が少なく、驚くほど柔らかな質感を楽しめます。
2. 抜群の保温性
カシミヤ繊維は微細な構造により空気を多く含むため、ウールの約3倍の保温性を持つと言われています。軽くても十分な暖かさを感じられる素材です。
3. 軽さと通気性
保温性が高い一方で軽く、通気性も良いため、季節を問わず快適に着用できます。
洗い方について
カシミヤ糸は非常に繊細ですが、ちょっとしたコツで風合いを引き出すことができます。ここでは縮絨仕上げ(フェルト化しないやさしい洗い)を中心に、作品を美しく仕上げる方法をご紹介します。
1. スチームアイロンで目を整える
編み地にスチームをたっぷり当て、目を整えます。アイロンは直接当てず、浮かせて蒸気だけを使用するのがポイントです。
2. 予洗い(つけ置き洗い)
35℃前後のぬるま湯に20分間つけ置きします(洗剤なし)。糸全体がしっかり浸かるようにします。
3. 本洗い(縮絨洗い)
中性洗剤を使用し、40℃のお湯に洗剤を溶かして泡立ててから編み地を投入。泡の中で手で軽く2〜3分攪拌し、繊維同士を動かして縮絨効果を促します。
ポイント:タオルやハンカチと一緒に洗うとこすれて毛羽が出やすくなるので注意。
4. すすぎ
お湯を替えながら2〜3回、汚れや泡がなくなるまでやさしくすすぎます。糸の種類によっては色落ちする場合があります。
5. (お好みで)柔軟剤&ヘアコンディショナー
風合いをやわらかくしたい場合は、柔軟剤やコンディショナーを適量水に溶かし、さっと潜らせます。
6. 脱水
洗濯ネットに入れて洗濯機で2〜3分間脱水、またはタオルでやさしく水分を取ります。
7. 平干し・乾燥
形を整え、日陰で平らに干します。ヨガマットやバスタオルの上に置き、ピン打ちやブロッキングワイヤーを使うと模様編みが美しく仕上がります。
8. 仕上げのスチームアイロン
最後にもう一度スチームアイロンを浮かせて当て、目や形を整えます。
カシミヤ×◯◯引き揃え案
カシミヤはやわらかく軽く、とろける肌触りですが、その分繊細です。そこでおすすめなのが「他の素材と引き揃えて編む」こと🧶
耐久性やお手入れがしやすくなります!今回は特におすすめの素材5種をご紹介します👇
-
カシミヤ×ウール
ふくらみのある仕上がり!柔らかさもありつつ丈夫に◎ -
カシミヤ×シルク
光沢としなやかさが加わって、なめらかな手触りに✨ -
カシミヤ×アルパカ
軽くてぬめり感のある肌触り。あたたかさも◎ -
カシミヤ×モヘア
毛羽のあるふわふわな仕上がりになります! -
カシミヤ×ナイロン
強度と伸縮性がUP!ソックスや袖口におすすめ。
用途に応じて異素材との組み合わせも楽しんでください✨
カシミヤを編むときのポイント
-
ゆるめに編もう!
ITORICOTで取り扱っているカシミヤ糸は工業糸なので、編んだあとに仕上げとして“洗い”を前提としています。仕上げの際にふっくらと毛が立ち、編地が大きく変化するため、きつく編むと固い仕上がりになりやすいです。ややゆるめに編むのがおすすめ◎ -
必ずスワッチを編もう!
洗いによってゲージ(目の密度)が変わるので、完成形のサイズ感をつかむには洗ったスワッチを基準にするのが大事です!使用号数の調整や仕上がりイメージの把握にもつながります。
カシミヤで編むおすすめのアイテム
カシミヤのやわらかさと保温性を活かしたアイテムは、肌に直接触れるものや特別感のある小物・ウェアに最適です。適切にお手入れすれば長く愛用できるので、ギフトにもおすすめです。
1. マフラー・スヌード
肌に触れる面積が広く、カシミヤの柔らかさと温かさを存分に楽しめます。シンプルなガーター編みやリブ編みで初心者にもおすすめです。
2. 手袋・アームウォーマー
冷えやすい手先をやさしく温めます。軽くてかさばらず、日常使いにぴったりです。
3. ベビーウェア
肌に優しいため赤ちゃんの帽子やセーターにも最適。敏感肌の方にも安心です。
4. カーディガンやセーター
柔らかい着心地と温かさで秋冬には手放せなくなる上質な肌触りです。
5. ショール・ストール
大判で軽やかなショールはギフトにも喜ばれます。カシミヤの保温性が活きるアイテムです。
一度カシミヤに触れると、軽さと柔らかさの虜になります。
ぜひカシミヤで様々なアイテムを編んでみてください!